医療痩身について
2025/05/28
・GIP/GLP-1とは?
食事をとると小腸から分泌され、インスリンの分泌を促進する働きをもつホルモンをインクレチンといいます。
GIP (グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド) とGLP-1 (グルカゴン様ペプチド-1) があります。
GLP-1は、食事をとって血糖値が上がると、小腸にあるL細胞から分泌され、すい臓のβ細胞表面にあるGLP-1の鍵穴 (受容体) にくっつき、β細胞内からインスリンを分泌させます。GLP-1は、血糖値が高い場合にのみインスリンを分泌させる特徴があります。
GLP-1受容体作動薬は飲み薬と注射薬があります。飲み薬は1日1回で、注射薬は1日1回~2回、もしくは週1回のものがあります。
当院では飲み薬でリベルサス、注射薬でマンジャロという注射薬を採用しています。
(糖尿病サイトより引用)
・どんな作用がある?
糖質(ブドウ糖)を摂取すると、直接血液中にブドウ糖を入れたときに比べて、すい臓からのインスリンの分泌が促進されます。
その理由は、インクレチンという腸管から分泌される消化管ホルモンにあります。GLP-1は小腸から分泌されるインクレチンの1つであり、もともと体の中にあるものです。
この作用を応用して製剤化したのが、GLP-1受容体作動薬です。
インクレチンは、すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を増加させる腸管から分泌される消化管ホルモンの総称です。食事をすると小腸にある細胞の一部が刺激されて、GLP-1というホルモンが分泌されます。GLP-1受容体作動薬は、自身のすい臓のインスリンを出す働きをサポートします。
GLP-1受容体作動薬は血糖値が高いときのみ、インスリンを分泌するようにすい臓に働きかけますので、ほかの糖尿病薬と一緒に使用しない場合には低血糖が起きにくいのも特徴です。また血糖値を上げるホルモンであるグルカゴン分泌も、血糖値が高いときのみ抑制します。
それらの作用が脳や胃腸に関与し、食欲を抑制することで、体重減少につながります。
・内服と注射薬の差は?
内服薬のリベルサスは必ず空腹時、1日の最初の食事の前に服用ください。起床時がおすすめです。その際、水120cc(コップ半分)以下で服用してください。(水の量が多いと薬の効果が薄れるため)
注射薬のマンジャロはマンジャロは週に1回皮下注射します。忘れないように毎週同じ曜日に投与しましょう。1週間長く作用する薬剤ですので、朝昼晩いつでも投与可能で、食事のタイミングを問いません。自動注入機能搭載で初めての方でも簡単に投与していただけます。
注射針・薬剤はあらかじめセットされており、針の付け替え・空打ちは不要です。安全キャップを外し、注射部位に当ててロックを解除して注入ボタンを押すだけで注射は完了します。
主には投与間隔が違うことが一番の差となりますが、ご自身のライフスタイルに合わせて選択してもらうことをお勧めしています。
減量効果に関してですが、リベルサス、マンジャロともにそれぞれの用量に応じて痩身効果も変わってきますので、一概にどちらが痩身効果が高いかとは言い切れません。
自身で注射をすることに抵抗がある方や副作用の持続に不安がある方はリベルサス、起床後のルーチンとして内服することが困難である方はマンジャロといった選択の仕方をしても良いのではないかと考えます。
・どれくらい続けるべき?
瘦身医療としては、明確にどのくらいの期間続けることが良いかの指標はありませんが、まずは現在の体重から-10%減までに目標体重を設定しましょう。(60㎏なら-6㎏、100㎏なら-10㎏)その上で、経過中停滞期やその間の副作用の有無などを指標に薬の増減や中止を検討していきます。
しかしながら、薬の効果が切れると食欲抑制効果が薄れていき、再度増量する可能性が高いとも考えられます。
報告では1年を目安に加療を続けるとリバウンド率が減少するとの報告もありますので、無理のない範囲で1年間を目安にして徐々に減量していくことがBetterかと考えています。
下記のページでもGLP-1の解説もしていますので是非ご参照ください。
減量に悩んでいる方、治療に対しての不安がある方は是非一度相談しに来てください。
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ブルーレイク消化器内科クリニック
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守山市で健康的なダイエット
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