内視鏡AI(内視鏡画像診断支援システム)について
2025/10/09
当院では、開院当初から富士フイルムが開発したAIシステムと連携可能な内視鏡装置を導入しています。
HPでもお伝えさせていただいていますが、AI内視鏡のことご存じだったでしょうか?
実はこのシステム、国内に導入されてからまだ間もない新しいシステムなんですね。
・内視鏡AIとは?
内視鏡AIは検査中に食道がんや胃がん、大腸ポリープの画像解析を行い、がんの疑いを検出する診断支援システムです。
消化器系がんの画像データをディープラーニングしたAI(人工知能(AI)の一種で、人間の脳の神経回路を模倣した「ニューラルネットワーク」を活用する機械学習の手法です。大量のデータを学習し、パターンを認識することで、高度な分類や予測を行うことができます。 特に、画像認識や音声認識、自然言語処理などの分野で圧倒的な性能向上をもたらしており、医療の画像診断にも広く活用されています。)による、内視鏡AI診断支援技術を用いています。医師が診断時に見るモニターに映し出される内視鏡映像に、「がんの疑いがある部分を表示」することで医師の診断をサポートします。
→内視鏡検査の一番の目的は『異常を間違えずに見つけること』、これに尽きます。見つけるためには、当然異常なものを異常と正確に判断する能力が必要となってきます。どれだけ内視鏡の操作が上手であっても、異常を異常と捉える能力がなければ病変の検知ができません。医師は膨大な数のデータを蓄積し、その経験や知識をフル稼働して病変を検知しに行きますが、どうしても人間が行うことではあるので、迷いや見逃しも少なからず存在します。その時にAIの判断能力が活きてきます。
その上で、AIが使用することによる特徴及びメリットには以下のような項目が挙げられます。
<診断精度の改善・向上が期待できる>
通常の内視鏡検査と同様のプロセスで、医師と内視鏡AIが協働して内視鏡診断支援を行うことにより、内視鏡検査精度の向上が期待されます。
Ishioka M, et al. Dig Endosc. 2022
<診断の質の均てん化>
内視鏡AIがサポートして、医師に内視鏡診断支援を行うことにより、どこにいても一定の質の医療が受けられるようになる可能性があります。
実際にAI内視鏡を導入してみた実感としましては、胃カメラでも大腸カメラでもかなり自信をもって診断、走査ができるようになった実感があります。
例えると、今までは本の地図を見ながら運転していたのが、カーナビ搭載して運転できるようになったくらい快適性が増したような感じです。
せっかく、一念発起して検査を受けていただく中で、少しでも苦痛や間違いがないように検査・処置を終えることを日々考えている中でこのシステムを導入したことは正解だったと日々感じております。
苦痛も少なく、正確な診断・処置をできるようこれからも日々邁進し続けていきます。
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ブルーレイク消化器内科クリニック
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