逆流性食道炎になっていませんか?
2026/02/05
逆流性食道炎という病気はご存じでしょうか?
耳にしたことある方は多いのではないかと思いますが、実際どういう病気かを少し解説していきたいと思います。
・逆流性食道炎とは?
胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流することで食道に炎症が生じる病気です。
食道と胃の境目には“下部食道括約筋”と呼ばれる筋肉があり、食道を通った飲食物が胃へ流れ込むとき以外はきつく閉じられているため、通常は胃の内容物が食道へ逆流することはありません。一方弁の役割を果たしているんですね。それが様々な理由で、下部食道括約筋が緩むことで胃の内容物の逆流が生じることがあります。そうすると、一般的には胸やけ、呑酸(酸っぱいものが上がってくる)、食後の胸痛などの症状が現れます。他には就寝中に慢性的な逆流が生じている場合などは咳、声のかすれ、喉の違和感などが生じることがあります。
胃は自身が出す胃酸に対してダメージを受けないように粘膜を保護する粘液を纏わせており、防御していますが、前述の通り食道は基本的には胃酸が返ってくるはずがないため、胃酸に耐えれるような構造になっていないことから、この病気が発症します。
・なぜ逆流してしまう?
通常は食道と胃の境目にある“下部食道括約筋”がきつく閉じられているため、胃の内容物が食道へ逆流することはありません。しかし、加齢による筋力低下、肥満や妊娠・衣類による締め付けなどで胃が圧迫されること、食べ過ぎや早食いなどが原因で下部食道括約筋が緩むと胃の内容物が逆流し、逆流性食道炎を引き起こします。
また、逆流性食道炎は喫煙や過度なアルコール摂取、高脂質な食事、就寝前3時間以内の食事などの生活習慣の乱れも発症に関わっているとされています。
少し困ったことに以前解説したピロリ菌に感染したことがある方も、除菌治療後に胃の機能が一部回復し、胃酸が除菌前と比較し出やすくなるため、副次的に逆流性食道炎を起こしやすくなることも指摘されています。
・治療法は?
逆流性食道炎の基本的な治療は、胃酸の分泌を抑える薬や胃のはたらきを改善させる薬などを用いた薬物療法です。
基本的にはプロトンポンプ阻害薬などの胃酸を抑える薬を1か月を目安に定期内服することで症状は改善することが多いです。
また、逆流性食道炎は日常生活の習慣が原因となっていることも多いため、症状を改善するには生活習慣を見直すことも必要です。
しかし逆流性食道炎は、一時的な薬物療法や生活習慣の改善のみでは症状が改善しないことも少なくありません。
その場合、半永続的に薬物治療を継続している方も一定数いらっしゃいます。
・予防法は?
逆流性食道炎は、肥満や長時間前かがみの姿勢をとることで腹圧が上昇しがちな人が発症しやすいとされています。逆流性食道炎を予防するには肥満を避け、日常的な姿勢を注意することが大切です。
また、この病気は早食い、食べ過ぎ、高脂肪食、過剰なアルコール摂取、喫煙などの生活習慣の乱れ、締め付けの多い服装などがリスクとなります。
特に胃酸が出やすい時間とされている食後3時間の間は逆流を防止する意味で横にならない(寝る)ことで症状を惹起される方が非常に多いため、食後3時間の就寝は控えていただく事が大事です。
・最後に
この病気は成人の10〜20%がかかっていると推定されており、中でも中高年、特に高齢者に多くみられますが、近年は若年者の方も発症しているケースも見られます。
日常的に逆流性食道炎かもと思われる症状を感じられる方は、内視鏡検査での確認や、早期の治療をお勧めします。
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